この話の続きです→
山中節を集めてみたの巻 その9このシリーズも10回目まできました。でもね~まだまだ山中節ネタは枯渇していないのです。
これだけネタの在庫があるって、9年ブログやってて始めてかも(笑)
ってことで、10回目を飾る今日の山中節はこちら↓

SAKURA SAKURA hideo shirki quintet + koto girls でございます。
日本語で書くと アルバムタイトルが『さくら さくら』
演奏者が『白木秀雄クインテット&スリー琴ガールズ』なんです。
で、なぜに横文字表記かと申しますと、このレコード(画像は再発盤CDですけどね)は、今はなきドイツ・ベルリンのジャズ系レーベル「SABA」から発売されてるからなんです。
あのスーパースター石原裕次郎さんが山中節の熱烈なファンだったって逸話は有名ですよね。
「高校二年のとき、友達と二人でわざわざ山中温泉まで山中節を聞きに行ったことがある。僕はあらゆる民謡の中で山中節が一番好きでレコードが擦り減るまでかけて覚えこんだ・・・つもりでいた。ところが、ふと本場のとは全然違う、とても比べ物にならないと言うことを聞いた。それで、矢も盾もたまらなくなって、もう春休みも終わって学校が始まっていると言うのに、飛び出していったのだった。」(石原裕次郎 わが青春物語)
その石原裕次郎の代表作『嵐を呼ぶ男』のドラムシーンで、アテレコを担当したのが、当時から名ドラマーとして名をはせた白木秀雄さんなのです。
その白木秀雄さんが1965年11月、ドイツのベルリン・ジャズ・フェスティバルに出演の折に ベルリンのアリオラスタジオにて本作を録音。
メンバーには、ピアノの世良譲やトランペットには日野皓正など、超一流のジャズメンが名を連ねてるわけですよ。
で、気になる山中節なんですが、本作の3曲目に収録されております。
冒頭、厳かな琴の調べから曲が始まり、そこに村岡建氏のサックスが絡んできまして、そこから一気にハードバップの世界に突入。も~カッコいいったらありゃしません。白木さんのファンキーなドラムと、世界の日野皓正の神がかったソロが、シビレまくりです~
それにしても、50年近くも前に、遠くドイツのベルリンで日本の一流ミュージシャンによって山中節が演奏されたって、嬉しい限りです。
って事で続く・・・
これまで紹介した山中節コレクションはこちら↓
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山中節・・・寺内タケシ&ブルージーンズ・
山中節・・・浅草ゆめ子(柳香)・
YAMANAKABUSHI・・・Jean-Pierre Rampal・
山中節・・・原みどりとワンダー5・
山中節・・・八木繁・
山中節・・・田村雅子・
YAMANAKABUSHI・・・Geni Skendo & Dominik Wania・
正調山中節・・・山中節振興会・
山中節・・・加賀山昭 with オーケストラ・アンサンブル金沢