山中温泉アイスストリート物語 その4
2020年 08月 13日
この話の続きです↓
前回までのお話・・・
いろいろな方々のご協力をいただきながら、各店舗のアイス開発は順調に進む。そして、もうひとつの商品開発も同時に始まった。こちらは山中温泉アイスストリートを象徴するアイスの開発だ。
2017年6月某日、湯の本町の店主たちは商店街のカフェに集まり、緊急会議を行った。
「山中温泉らしいアイスってなんじゃいや?」
「山中らしいもんで 作ればええがいや」
「山中らしいもの? わらびしいとか うざくらしいとかか?」
「だらか」
「山中温泉にしか無いもの。例えば水とか」「ほんなら温泉を使えばええがいや」
こうして幾多の議論を経て、山中温泉の源泉でアイスを作ることが決定。しかし源泉を使うにはいくつかのハードルを越えなければならないことがわかった。問題点は大きくわけて以下の3点
1.山中温泉の源泉って整腸作用があり飲用もできるが、そもそもが美味しくない。
2.その前に源泉って勝手に使っていいのか?誰かに許可をもらわないといけないのでは?
3.仮に商品が出来たとしても保健所が黙ってないのでは?
2.その前に源泉って勝手に使っていいのか?誰かに許可をもらわないといけないのでは?
3.仮に商品が出来たとしても保健所が黙ってないのでは?
では順番に見ていこう。
1.商品開発にあたって、ここでもやっぱり人頼み。山下自転車店のアイス開発で大活躍だったアイスストリートの名誉顧問 ミルティーユ黒田氏に相談。(というより泣きついた・・・いや丸投げしたと言った方が正解かも・・・)
やはりアイスクリームのスペシャリストである。試作品の段階から我々の想像を越えたクオリティーのアイスを作りだしてきた。
ここから更に、300年前の芭蕉翁「奥の細道」に思いを馳せて、形を菊にする、菊花を散らすなど、山中らしいアイディアが少しずつ具現化していった。
1.商品開発にあたって、ここでもやっぱり人頼み。山下自転車店のアイス開発で大活躍だったアイスストリートの名誉顧問 ミルティーユ黒田氏に相談。(というより泣きついた・・・いや丸投げしたと言った方が正解かも・・・)
やはりアイスクリームのスペシャリストである。試作品の段階から我々の想像を越えたクオリティーのアイスを作りだしてきた。
ここから更に、300年前の芭蕉翁「奥の細道」に思いを馳せて、形を菊にする、菊花を散らすなど、山中らしいアイディアが少しずつ具現化していった。
2.山中温泉の源泉は山中温泉の財産であり、住民の財産なのである。つまり営利目的での勝手な使用は許されないのである。その源泉を管理しているのが、その名も『山中温泉財産区委員会』。
何度かの会合をふまえて、申請書を提出した。協議の結果、源泉アイス(菊の湯アイスキャンディ)の売り上げの一部は、財産区委員会を通して温泉の保存と振興に使用することで使用許可をいただいた。我々としても山中温泉アイスストリートを通して山中温泉の振興に寄与できることは願ってもいないことだ。湯の本町の店主たちは、もう昔の姑息な集団ではないのだ。
3.アイスは食品である。皆さんに安心安全に食べてもらえるために保健所からもいくつかの課題を与えられた。そのひとつがこちら↓
源泉の水質検査である。
財産区委員会でも定期的に二種類の水質調査を行っている。それは浴用と飲用だ。もちろんそれらの資料も保健所には提出した。ただ商品に加工するとなると、その場での飲用より更に踏み込んだ調査が必要だということがわかり、保健所指導の元、専門機関に依頼し事細かに調べていただいた。
こうして、各店舗のアイス、そしてアイスストリートを象徴するアイスの試作品のすべてが揃った。
ここで、ある店主が突然言い出した・・・
「せっかくやし、試食会を開いて、みなさんの評価を聞かんけ?」
「マジか?怖いこと 言うなま~」
山下自転車店のマズかった試作品のことが頭から離れない店主たちにとって、皆さんからの評価は恐怖でしかないのだ。
店主たちの暑苦しい戦いはまだまだつづく。
by choraku
| 2020-08-13 11:37
| 山中温泉



