今日の山中節 昭和の天才喜劇役者の巻

下積の石 / 藤山寛美

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『山中節』の特徴と言える その哀愁を帯びた旋律は、舞台やドラマに効果的に使われることが多々あります。
今日紹介する『山中節』は、藤山寛美の十八番の舞台『下積の石』から。

言わずもがな、昭和を代表する喜劇王、藤山寛美。もはや説明するまでもないでしょう。
1981年7月明治座で上演された『下積の石』の設定は山中温泉のお隣り福井県。

九頭流川上流のダムが豪雪で破損。修復工事に来ていた万吉(藤山寛美)と仙太郎、仲の良い二人を中心に話が展開していきます。
真面目で倹約家の万吉。
一方、遊び人で二枚目の仙太郎。
その二人が偶然、心中をはかろうとした若いカップルを助けた事から騒動に巻き込まれるストーリーです。

『山中節』は、万吉と仙太郎が池のほとりで一休みしているシーンに出てきます。
万吉が、その土地の歌を覚えるのが好きで近所の乾物屋のおばさんから山中節を習っているからと、
突然、山中節を唄い出します。
あまりに突拍子のない声に、仙太郎が驚く一連の掛け合いがとても面白く、
寛美は出だしの♪ハァ~~ しか歌ってないのですが、それだけで会場を爆笑の渦にするのは流石です。

舞台はエンディングに移り・・・
万吉がこの地を離れることになります。涙の別れのバックには山中節が流れ・・・。
池のほとりでのシーンが伏線となっており、さらに感動のクライマックスへ繋がっていくのです。

不世出の天才喜劇役者と謳われた藤山寛美。
そんな彼の演じた名舞台『下積の石』には、『山中節』が泣き笑いの人情喜劇として生きているのです。
この『山中節』もまた、山中温泉にとっての大切な財産なのだと思います。

by choraku | 2020-12-28 00:06 | 今日の山中節

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