この話の続きです↓
いったい山中温泉を歌ったご当地ソングは、「山中節」の他に どれだけ存在するんでしょうか。
興味本位と、それを上回るコレクター癖が疼きまして、先日、石川県のご当地ソングばかりを集めた本を入手しました。
『かが・のと歌謡曲百選』大竹敏雄 編・著(平成6年発刊)

作詞家でもある著者が、加賀、能登、金沢を歌ったご当地ソングを100曲厳選し、それぞれの歌詞を紹介した著書。100曲もあるご当地ソングの中で山中温泉関連はいくつ紹介されているのか、期待を込めて読み進めていくうちに、悲しい現実を突きつけられました。
全国区の知名度を誇る石川県のご当地ソングといえば「加賀の女」北島三郎、「能登半島」石川さゆり、「能登はいらんかいね」坂本冬美「輪島朝市」水森かおり、「金沢望郷歌」松原健之あたりでしょうか。石川県は全国的に見てもヒット曲が少ないんですが、これらの舞台は いずれも金沢と能登。
ちなみに著書の内訳は、能登が50曲、金沢が40曲、その内3曲が両地域に重複しているので、残りが13曲。それが加賀温泉までエリアを絞ると、「片山津ブルース」三島敏夫、「いで湯山中恋女」豊城はじめ、「あやとり橋」庄矢千月の、たった3曲。
南加賀のご当地ソングが極端に少ない現状を、作詞家でもある著者は本誌の中で はっきりと乞う述べてます。「やはり、書くとしても温泉と白山しかないでしょ。僕らとしても、ちょっと書きようがないんですよ」
鄙びた温泉宿、芸妓衆、哀愁を帯びた山中節の旋律、山々に囲まれた渓谷美など、山中温泉をイメージするワードがいくらあっても、それ以上に金沢や能登の方がイメージしやすいとは、ただただショックです。
それにしても、石川県のご当地ソングは、俗にいう演歌・ムード歌謡といったジャンル一辺倒です。「中央フリーウェイ」「海を見ていた午後」のユーミンや、「勝手にシンドバット」「LOVE AFFAIR 〜秘密のデート」のサザンなど、具体的な場所を歌った作品が多い両巨匠の楽曲も、ご当地ソングと言えます。aikoの「三国駅」や森高千里の「渡良瀬橋」など、JPOPのヒット曲には、多くのご当地ソングが存在します。
誰か、山中温泉を題材にした、おしゃれでカッコいい楽曲を歌ってくれんかな~と、願うばかりです。