今日の山中節 二天の橋or茶屋問題を考えてみたの巻 その2
2022年 05月 28日
この話の続きです↓
♪送りおくりましょうか~ 送られましょか~ せめて二天の橋までも~
この歌詞に、♪二天の茶屋までも~ と唄う別のヴァージョンが存在することを紹介しました。
ただ、この茶屋ヴァージョンは今現在、ごく一部でのみ唄われてるようです。
では、以前はどうだったのでしょう。
1900年(明治33年)、逓信省が私製葉書の使用を解禁、ほどなく日本中に絵はがきブームが到来します。
山中温泉でも、観光土産品として盛んに制作されました。
なかでも、温泉民謡として知名度のあった山中節の歌詞と、
それにちなんだ山中温泉の名勝を組み合わせた絵はがきは、特に人気が高かったようです。
以下に紹介する2枚の絵はがきは、どちらも二天の橋の写真に歌詞を組み合わせたもので、
大正期に発売されたものです。


まさに演者によってそれぞれが違ってよかったようです。
事実、その頃の音源を聴き比べると、旋律や歌詞が、演者の力量と個性に委ねられていたことがわかります。
という事で、この話はまだ続きます。
by choraku
| 2022-05-28 23:19
| 今日の山中節