今日の山中節 一枚の絵を探してみた その2
2022年 07月 30日
この話の続きです↓
前回のブログでは、山中温泉出身の日本画家 広田百豊が、大正3年に開催された第八回美術展覧会に
浴衣べを描いた作品『山中の湯』を出品したってお話を書きました。
今回は広田百豊のプロフィールをご紹介したいと思います。
日本画家 広田百豊 (広田才一郎)
明治9年~昭和30年
山中村に生まれ、叔父で旧大聖寺藩士広田亥一郎の養子となり大聖寺で育ちました。
ちなみに、出生地が山中温泉のどこなのかは、調べましたがわからず…。
教員免許を取得し、塩屋・山中・大聖寺の小学校の教壇に立ち、後に京都へ転出し教職を続けるも、しばらくして辞職。
そして、明治44年に近代日本画の開祖と称される竹内栖鳳に師事します。
同年、第5回文部省美術展覧会(文展)に 「厩」を出品し、文部大臣賞を受賞。
以後、第10回文展まで連続で入選を果たしています。
百豊は、人物画や動物、風景の描写に優れており、特に、郷里の女性や風景をモチーフにした作品は、極めて高く評価されております。
浴衣べを描いた『山中の湯』もまさにそのひとつと言えます。
2015年、山中節に造詣が深い医王寺の鹿野住職さんが、
山中節の資料を常設展示できるスペースを山中座に作るプロジェクトを始動。
私もお手伝いをさせていただきました。


by choraku
| 2022-07-30 22:30
| 今日の山中節