この話の続きです↓
11月19日(日)の北國新聞朝刊にこんな記事が載りました↓
2007年に廃園になった山中幼稚園。建物はそのまま10年以上も放置されてたんですが、2019年に取り壊し、今は山中球場の駐車場になっています。
その幼稚園の取り壊しが決まった2019年に話は戻ります。廃墟と化した園内には、3台のアップライトピアノと1台のグランドピアノがそのまま放置されていました。市に問い合わせると、ピアノは廃棄の方向で話が進んでいるとの事。長い間、子どもたちが弾いてきたピアノが勿体ないと思いつつも、取り壊しは1週間後に決まっており・・・。って事で、猶予は1週間。慌ててピアノ業者に連絡してとりあえず無計画のまま 3台のアップライトピアノを譲り受けました。ちなみに、グランドピアノはあまりに損傷が酷く、修理だけで150万はかかると言われ、泣く泣く廃棄。
で、3台のうち1台は、山中総合福祉センターゆざやのロビーに置かせてもらい、今では多くの愛好者が楽しんでいます。
しかし、残り2台の行き先が決まらない。そこで、とりあえず こちらも空き物件となっている旧国立病院の緊急オペ室に一時保管させてもらいました。それから、ピアノを置いて頂ける場所探しです。
すでに40年くらい経っている古いピアノ、しかも10年余りも閉め切った建物の中でほったらかしの状態、劣悪な環境にあったにもかかわらず、幸いピアノの状態が良かったのが救いです。それに、山中温泉の子どもたちがずっと弾き繋いできたピアノだけにその趣旨を理解して大切にしてくれる場所探しなんですが、これが、えらい難航しまして・・・
それから4年・・・
山中温泉の無限庵さんと ふれあいセンターみやまさんが、趣旨に賛同してくれまして「ぜひ譲ってほしい」と、声をかけてくれました。ほんとに感謝感謝です。
無限庵さんに設置したカワイのピアノです。今冬に、内部を綺麗にオーバーホールをするそうです。ただ、本体の傷は、子どもたちが弾いてきた歴史でもあるので、そのまま残すそうです。
こちらは、ふれあいセンターみやまさんに設置したヤマハのピアノです。奥には水車小屋も見えて、ロケーションが最高なんです。天気のいい日に窓を全開にして弾いてると気持ちいいだろうな~
↓こちらは5月に石川テレビで放送された動画です。山中温泉ではなく、片山津温泉で廃墟になった保育園の話なんですが・・・・山中幼稚園にも、ピアノの他に、紙芝居や絵本、鼓笛隊の太鼓などがいっぱいあって・・・ん~~ なんだかな~って思います。
とりあえず、3台のピアノはそれぞれ第二の人生を歩んでるので、めでたしめでたし。もし、興味のある方はぜひ弾きに行ってください。