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姥のふところってここだったの巻 その3

この話の続きです↓

ゲゲゲの鬼太郎の作者、水木しげる先生の妖怪大図鑑に載っている山中温泉の妖怪『火取り魔』
その妖怪の出没ポイントである「こおろぎ橋近くの姥(うば)のふところ」が一体どこなのかって事でブログを書いてます。

山中図書館にある「加賀江沼の字名(江沼地方史研究会)」で、山中温泉こおろぎ町のY字路あたりだと判明しました。
ゆげ街道として整備されている南側の最終地点です。
という事で、写真に撮ってきました。それがこちら↓

姥のふところってここだったの巻 その3_a0041925_21073318.jpg
↓こっちの方がわかりやすいかも・・・
姥のふところってここだったの巻 その3_a0041925_22580793.jpg

以前にもこのブログで書きましたが、日本国語大辞典には、このように書かれています。
姥のふところ (うばに抱かれているところの意から)
(イ) 安全な場所。
(ロ) 風のこない暖かい場所。とくに、南面の山ふところをなす地形で、日だまりの地をいう。

正にこの場所は、南に面して日当たりが良く、西はちょっとした崖になっており、南面の山ふところをなす地形です。
一度、提灯を持って歩いてみたいです(笑)

最後に、日本民俗学の父と呼ばれた柳田國男氏も著書『妖怪名彙(1938)』の中で火取魔について書いています。
ヒトリマ 
火取魔といふ名はたゞ一つ、加賀山中温泉の例が本誌に報告せられたのみであるが(民間伝承三巻九号)、路傍に悪い狐が居て蝋燭の火を取るといふ類の話は諸処にある。
果してこの獣が蝋燭などを食ふものかどうか。或は怪物の力で提灯の火が一時細くなるといふ石川県のやうないひ伝へが、他にもあるのでないかどうか。確かめて見たい。

と、いう事で、火取魔の出没ポイント 姥のふところは、山中温泉こおろぎ町にありましたってお話でした。おわり

これまでのお話
1.山中温泉出身の妖怪の話→ https://choraku.exblog.jp/240954432/
2.姥のふところってどこよの巻→ https://choraku.exblog.jp/240957389/
3.日だまりを探しに行くの巻→ https://choraku.exblog.jp/240958722/
4.姥のふところってここだったの巻 その1→ https://choraku.exblog.jp/242680319/
5.姥のふところってここだったの巻 その2→ https://choraku.exblog.jp/242715236/


by choraku | 2024-08-23 23:23 | 山中温泉

北陸山中温泉のネタをだらだらとアップしてます。どうぞよろしくお願いします。


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